愛犬がトイレを覚えてくれないと多くの方々が悩みを抱えています。
なかなか上手くいかず、ストレスからイライラすることもあるでしょう。
でも大丈夫です。
1歳前後の子犬にはそういった行動の変化は当たり前のことなんですね。
この記事では、1歳の子犬がトイレを覚えられない理由~対処法まで解説します。
1歳の子犬におすすめの対策5選も分かりやすくまとめました。
トイレを上手に覚えさせたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 1歳の犬がトイレを覚えられない5つの理由
- トイレしつけに失敗した時の5つの対処法
- オムツ対策などしつけのための5つのコツ
- しつけの際に気をつける5つのポイント
- 専門家に相談するべき5つの場合
1歳の犬がトイレを覚えない時の対策5選
1歳前後になると、成長に伴い行動が変わりやすい時期です。
トイレトレーニングもそうした一つです。
覚えたはずなのにいつの間にか元に戻ってしまう…。
そんな悩みを抱える飼い主さんも多いはず。
ここでは、そんな時に試してみたい対策5選をご紹介します。
- トイレトレーニングのコツを再確認する
- オムツ対策で失敗を最小限に抑える
- 定期的な散歩を心がける
- 環境の変化に注意を払う
- しつけに一貫性を持たせる
①:トイレトレーニングのコツを再確認
いくらしつけをしても、正しい方法を知らなければ効果は期待できません。
まずは基本に立ち返り、トイレトレーニングのコツを再確認しましょう。
ポイントは以下の3つ。
- 排せつする前の「しぐさ」を見逃さない
- すぐに外やトイレへ連れて行く
- 終わったらしっかりと褒める
一緒に過ごす時間を多く作り、愛犬の動きを見逃さないよう心がけてください。
間違えた時のペナルティも重要ですが体罰は絶対にNGです。
愛犬が怖がってしまっては元も子もありません。
声を荒げずに、毅然とした態度で注意し、次はしっかり排せつできるよう促しましょう。
②:オムツ対策で失敗を最小限に
しつけ中の愛犬は、時にトイレを間違えることもあるのでオムツ対策を行いましょう。
まずはペットシーツなどを部屋中に敷き、排せつした場所をいち早く発見できるようにする。
匂いの残る部分はよく拭き取り、次に間違えることのないよう促す。
また、しつけが一通り進んでから、あえてトイレを間違えさせてみるのも一つの方法。
その際は、すぐに連れて行き指導します。
一度に多くは求めすぎず、少しずつ習慣付けるのがコツです。
オムツの使い分けと、上手な活用を心がけてください。
部屋がトイレ臭くなるといった失敗を最小限に抑えられるはずです。
③:定期的な散歩を心がける
犬がトイレを覚えるためには、定期的な散歩が欠かせません。
朝晩の散歩は勿論のこと、昼間にも1、2回は外に連れ出すのが理想です。
散歩に連れて行く際は、出かける30分前にはご飯を上げます。
そして外に連れ出した際、排せつの「しぐさ」を見逃さずにトイレに促しましょう。
うまくいけば、その場で褒めてあげる。
散歩は愛犬にとってストレス発散の場でもあります。
運動不足がトイレを間違えてしまう原因の一つとされているため、十分な運動量を確保することが大切です。
④:環境の変化に注意を払う
犬は環境の変化に敏感な動物です。
家の模様替えや、新しい家族が増えたりするとストレスを感じ、トイレのしつけに影響が出る可能性があります。
変化が予想される場合は、愛犬の気持ちに寄り添いながらトイレトレーニングを進めてください。
特に注意が必要なのは、引っ越しの際です。
慣れ親しんだ場所を失うストレスは計り知れません。
引っ越し前から新居のマーキングを始め、なるべくストレスを与えないよう配慮しながら、新居でのトイレトレーニングに取り組む必要があります。
急な変化は避け、徐々に慣らしていくことが重要となります。
⑤:しつけに一貫性を持たせる
トイレトレーニングでは、飼い主全員が同じルールとペナルティで臨むことが大切です。
例えば、ある人は厳しく注意し、別の人は見過ごしてしまっては、愛犬は混乱します。
家族で事前に打ち合わせを行い、しつけのルールやペナルティについて統一しておきましょう。
一人ひとりが「リーダー」となり、それぞれがしっかりイメージを持てば、愛犬の安心感も増すはずです。
愛犬は賢く、一つのことを覚えれば次のこともスムーズに覚えられます。
家族全員が一丸となり、一貫したしつけを心がければ、必ずや良い結果が得られるはずです。
1歳の犬がトイレを覚えられない理由
犬がトイレを覚えられないのには、さまざまな理由が考えられます。
1歳前後は特に、行動の変化が起きやすい時期でもあります。
ここでは、1歳の犬がトイレを覚えられない主な5つの理由をご説明します。
- 成長に伴う行動の変化
- 犬種による個体差
- 飼い主のしつけ方の影響
- 健康上の問題の可能性
- ストレスなどの心理的要因
成長に伴う行動の変化
犬は1歳前後になると第二次離乳期に入り、行動が大きく変化します。
特に雄犬は、この時期にマーキング行動が現れるなど、トイレ付けに影響を及ぼすこともあります。
また、運動量の増加や、歯の生え変わりなどの体の変化により、落ち着きがなくなることも。
さらに、思春期を迎え、従順さが失われていく傾向にあります。
このように、成長に伴う変化がトイレを覚えられない一因となっています。
犬種による個体差
犬種によって、性格や習性、身体的な特徴が異なるため、トイレのしつけやすさにも違いが出てきます。
例えば、小型犬は室内飼いが多く、トイレ付けが難しい種類が多いと言われています。
一方、大型犬は外で飼われることが多いため、比較的しつけは簡単です。
また、長毛種は、抜け毛の問題などからしつけが大変だったりします。
このように、犬種ごとの習性の違いによって、しつけの難易度が変わってきます。
飼い主は、犬種の特性を理解した上で、適切なしつけ方法を選ぶ必要があります。
飼い主のしつけの仕方の影響
トイレしつけが上手くいかない最大の理由は、飼い主側の問題であることが多いようです。
具体的には、しつけへの取り組み方や、ペナルティとご褒美のつけ方に問題があったりします。
また、家族間でルールが統一されていないケースも。
さらに、愛犬との絆や信頼関係が築けていないことも大きな障害となります。
トイレのしつけは根気が必要です。
飼い主自身の姿勢や方法を見直し、正しいしつけ方法を実践することが何より大切なのです。
健康上の問題の可能性
トイレを覚えられないのは、健康上の問題が原因である可能性も考えられます。
具体的には…
尿路感染症などの病気や、膀胱の機能障害など。
特に高齢犬では、この傾向が顕著に表れます。
また、下痢やストレスなどにより、我慢できなくなっている場合もあります。
このように、健康面での問題が疑われる場合は、早めに獣医師に相談するべきでしょう。
的確な原因の特定と、適切な治療が必要不可欠です。
ストレスなどの心理的要因
愛犬が精神的なストレスを抱えていれば、トイレのしつけが上手くいきません。
ストレスの原因は様々で…
環境の変化、家族間の不和、外部からの刺激など、さまざまな要因が考えられます。
また、飼い主から受ける扱いによっても、愛犬はストレスを感じてしまいます。
例えば、しつけの際に体罰を与えるような虐待的な行為は絶対に避けるべきです。
ストレスから解放され、リラックスできる環境を与えることが何より大切です。
まずは愛犬の様子をよく観察し、ストレスの原因を特定、除去するように心がけましょう。
覚えたのに失敗する場合の対処法
トイレのしつけは簡単ではありません。
一旦覚えたかと思えば、また失敗を繰り返すこともよくあります。
そんな時には落ち着いて、適切な対処法を取ることが大切です。
ここでは、トイレを覚えたのに失敗してしまう場合の対処法をご紹介します。
- イライラせずに冷静に対応する
- 専門家に相談してアドバイスを求める
- しつけ方法を見直す
- 失敗の理由を特定する
- 愛情を持って接し続ける
イライラせずに冷静に対応
トイレのしつけで最も大切なのは、イライラせずに冷静に対応すること!
たとえ失敗が続いても、愛犬に当たり散らすことは絶対に避けましょう。
体罰は愛犬にストレスを与え、かえって逆効果になります。
また、飼い主自身の感情的になった振る舞いも、愛犬を混乱させかねません。
イライラしてしまったら一旦離れ、落ち着いてから対応するようにしましょう。
愛犬は人間以上に敏感です。飼い主の感情を見逃さず、細かいサインを読み取っています。
冷静に、そして愛情を持って接することで、愛犬との信頼関係を深められるはずです。
専門家に相談してアドバイスを求める
どうしても上手くいかない時は、一人で抱え込まず、専門家に相談するのがおすすめです。
ペットショップやトレーナーなどに相談し、適切なアドバイスを求めましょう。
経験豊富な専門家ならば、より良いしつけ方法を提案してくれるはずです。
また、獣医師に健康面でのチェックを受けることも大切です。
病気が原因で、トイレを間違えてしまう可能性もあるためです。
専門家に助けを借りることで、より的確な対処が可能になります。
しつけ方法を見直す
トイレを覚えたのに失敗する場合は、しつけ方法を見直すことも大事です。
以下のポイントを押さえておきましょう。
失敗の理由を特定する
トイレのしつけに失敗する理由はさまざまです。
じっくりと愛犬の様子を観察し、失敗の背景にある原因を冷静に分析しましょう。
周りの騒音が気になり落ち着かない、トイレの場所が分かりづらいなど、ささいなことが原因になっていることもあります。
的確な原因の特定なくして、問題の改善はありません。
丁寧に愛犬の状況を探り、原因を突き止めましょう。
愛情を持って接し続ける
しつけに失敗しても、決して愛犬を責めてはいけません。
愛情を持って、ゆったりと接し続けることが大切です。
愛犬にとって、飼い主は一番の存在です。
飼い主から受け入れられないと、愛犬は大きなストレスを抱えてしまいます。
信頼関係を損ねてしまっては、以降の修正がより難しくなります。
飼い主が愛情を持って接し続けることで必ず良い関係が築けるはずです。
焦らず、じっくりと粘り強く取り組んでいきましょう。
まとめ
今回は、「犬がトイレを覚えない?1歳から試せる対策5選」と題して解説しました。
トイレが上手くいかないと、飼い主さんはイライラするでしょう。
しかし、1歳前後の子犬にそういった行動の変化は当たり前のことなのです。
ここで大切なのは、原因を冷静に見極め、適切な対処法を取ること。
これがポイントです。
もちろん、愛犬にストレスを与えるような体罰は絶対にNG。
代わりに、愛情を持って接し、根気強く向き合う姿勢が何より重要です。
これからずっと愛犬と一緒に過ごすことになります。
時間をかけても必ず、トイレを覚えさせましょう。