なぜ、野良猫は同じ場所にフンをするのか疑問ですよね。
もちろん、これには理由があります。
敷地内でフンをされたら不衛生ですし、今すぐ対策したいでしょう。
そのためには、まず同じ場所にフンをする理由を知ることが大事です。
ここでは、野良猫のフンが同じ場所に出る理由から対策まで詳しく解説します。
野良猫の糞尿を放置すれば、不衛生ですし、何よりストレスも溜まりますよね。
この記事を参考にぜひ野良猫の糞尿対策を実践していきましょう。
野良猫のフンが同じ場所に出る7つの理由
野良猫のフンが同じ場所に繰り返し出るのには、さまざまな理由があります。野良猫の習性や生態、環境的な要因など、複合的な原因が絡み合っているんですね。
①:野良猫の行動パターンが原因
野良猫は決まった場所を行動圏とし、ルーティーン化した動きをします。フンやオシッコをする場所も大体決まっています。
その場所がたまたま私有地の中だと、地主には迷惑な事態になります。群れを作る習性も影響し、仲間が住み着いた場所にフンが集中しがちです。
②:その場所が快適な環境だから
野良猫は日陰や雨風を避けられる環境、餌を簡単に見つけられる場所を好みます。
住宅地であれば、車庫や物置の周り、ゴミ置き場の近くなど、人的環境が整っている場所が猫にとって快適で、そこを生活の本拠地にしがちです。したがってフンの被害も集中するというわけです。
③:餌やりによる集まりがある
地域によっては野良猫へのエサやりが行われていることがあります。そうした場所には野良猫が集まり、フンの被害も出やすくなります。
直接エサをやらない人でも、生ゴミを外に捨てていると餌場と化す危険もあります。
④:匂いによる誘引作用がある
野良猫は非常に発達した嗅覚を持っています。一度フンの匂いがついた場所には、そこに誘引されて繰り返しフンをしにくる習性があります。
フンの匂いが残れば残るほど、悪循環に陥ります。
⑤:領域確保のためにマーキング
野良猫は糞尿で自分の領域をマーキングする習性がある。
人間の生活環境に住み着いた場合、その場所を自分の縄張りだと認識し、マーキングのためにフンを残し続けがちです。
⑥:避難所となる隠れ家がある
人間の住む環境にも、野良猫が身を隠せる家やカーポートなどの隠れ家があります。そういった場所を根城にして生活すると、当然その周辺にフンが出ます。
雨風を防げる屋根のある場所なら、なおさらです。
⑦:交尾の影響で一時的に集まる
猫の発情期には、メスを求めてオスがその場所に集まります。すると一時的にフンの量も増えますし、行く場所を失ったメスが路上で出産することもあり、さらにフンが散らばります。
なので、猫のフンを見つけたら何かしら対策が必要です。
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野良猫のフンが同じ場所に出たときの7つの対策
野良猫のフンが同じ場所に繰り返し出る問題は、適切な対策を講じることで解決できます。環境に配慮しつつ、地域で協力して取り組むことが大切です。
①:定期的な清掃と消毒を行う
野良猫のフンが出た場所は定期的に掃除し、次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒剤で徹底的に消毒する必要があります。フンの臭いが残れば残るほど、また猫が集まってくるため、しっかり匂いを取り除くことが重要です。
ただし人体に有害な薬品は使わず、環境に優しい物を選びましょう。
②:忌避剤の散布で臭いをなくす
猫が嫌がる匂いの忌避剤を散布すると、その場所に近づかなくなります。ただし野良猫を追い払うための強い薬品は避け、動物にも人にも優しい天然素材のものを選びます。またその地域で認められているものを使うよう気をつけましょう。
③:柵やフェンスで立ち入りを制限
フンが出る場所に柵やフェンスを設置すれば、野良猫の立ち入りを物理的に制限できます。動物を閉じ込めるわけではないので、虐殺につながることはありません。
フェンスの高さは猫の飛び越えられる高さ以上を確保し、出入り口も作らないよう気をつけましょう。
④:動物保護施設に連絡して対策を依頼
自力で対処するのが難しい場合は、保健所などの動物保護施設に連絡を入れ、指導や支援を求めるのも一つの方法です。専門家の知見を活かした効果的な対策を立ててもらえます。
野生動物への偏った対応は避け、人と野良猫の共存を目指す方針を伝えるとよいでしょう。
⑤:近隣への注意喚起と協力を求める
フン被害の深刻化を防ぐには、地域全体で協力し合うことが不可欠です。近隣に注意を呼びかけ、一人一人が野良猫問題に対する理解を深め、適切な対応を行うよう働きかける必要があります。
草むらやゴミ置き場の始末など、猫が住み着く環境を作らないよう心がけましょう。
⑥:餌やり行為の自粛を呼びかける
野良猫に餌をやる行為は控えるべきです。野良猫を一か所に集めてしまうと、そこにフンの被害が集中します。餌やりをしていた人には動物愛護の精神を訴えつつ、フンの問題から自粛を求めるのが賢明でしょう。
生ゴミの放置も同様に避けなければなりません。
⑦:環境整備で隠れ家をなくす
野良猫の隠れ家となりそうな死角をなくすことも重要な対策です。庭の草むらを整理したり、物置の周りを片付けたり、穴やスキマをふさいだりと、住居周辺の環境を整備します。
すると野良猫が住み着く居場所をなくせるだけでなく、フン被害のリスクも下げられます。
野良猫のフン問題に対する注意点!
野良猫のフンへの対策を実行する際は、様々な注意点を心がける必要があります。適切な方法を取らないと、かえって問題が深刻化する恐れがあります。ここでは主な注意点をご紹介します。
フンの処理には十分注意する
野良猫のフンには病原体が含まれていることがあり、素手で触れるのは危険です。ビニール袋に入れた上で、二重に袋に包んで密閉し、しっかり廃棄処分しましょう。消毒剤を使う際も、体に有害なものは避け、人体や環境に優しい製品を選ぶこと。
十分な対策を取らずにフンの処理をすると、健康被害のリスクもあるので注意してください。
保健所や動物愛護団体に連絡する
野良猫のフン問題で適切な対応が分からない場合は、保健所や動物愛護団体に相談するのが賢明です。専門家のアドバイスを受けながら、合法的で人道的な対策を立てられます。
自力で過激な対応をとると、かえって法的なトラブルに発展する恐れがあります。
猫への虐待行為は絶対にNG
いくら野良猫から被害を受けていても、暴力的な虐待行為に走ってはいけません。殺傷することは法律違反になりますし、動物愛護の観点からも決して許されません。
捕獲の際も、プロの助言を仰ぎ、動物に危害を加えない方法を選びましょう。
子供の健康被害にも気を付ける
フンには病原菌がいることがあり、子供が触れると健康被害の恐れがあります。特に砂場などでは注意が必要です。子供にはフンに触らないよう厳重に注意を促し、発見次第すぐに処理しましょう。
疑わしい症状が出たら、速やかに医師に相談することも大切です。
合法的な対策に留める
いくら野良猫対策とはいえ、自身の判断で違法行為に走ってはいけません。有毒ガスの使用や、罠を設置するなどの危険な方法は絶対に避けましょう。地域ルールにも反しないよう気をつける必要があります。
合法的な範囲内に収めないで、過剰な対応を取ると、かえって犯罪となる恐れがあります。
野良猫のフンが同じ場所に出る7つの理由と対策:まとめ
野良猫のフン問題は、理由を理解し適切な対策を講じることで解決できます。猫の習性や地域環境といった複合的な要因から、同じ場所にフンが出る事態が発生しています。
しかし、定期的な清掃や忌避剤の利用、フェンスの設置など、自力でもできる対処法があります。専門家や近隣住民と協力しながら、合法的で人道的なアプローチを重ねることが大切です。
暴力的な虐待行為に走ったり違法な手段を取ったりすれば、かえって問題が深刻化します。動物愛護と環境保護に配慮しつつ、子供の健康被害にも気を付けながら、地道に取り組んでいきましょう。
この記事を参考に、今一度野良猫問題について理解を深め、自分ができる対策から実行に移すことをおすすめします。一人ひとりの適切な行動が、住環境の改善につながるはずです。
- 猫の糞は理由を理解する
- 定期的な清掃や忌避剤の利用
- そして猫よけグッズで根本対策する